松田町立松田中学校(岩井隆豪校長)美術部(13人)が「黒板アート甲子園2021年大会」の黒板の部ジュニアで入賞した。審査員からは「2枚の黒板に描かれた作品が狂いなくつながりあい効果的。中学生のエネルギーを感じさせる」と高く評価された。
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大会は黒板などを販売する日学(株)が主催し、2015年から開催。21年大会は全国から4部門に227点の応募があった。同校は、美術部顧問の稲川卓志教諭が生徒に団体活動で味わえる喜びを感じてもらおうと大会への挑戦を提案。夏休み期間中に作成した。
作品のタイトルは「#青春は爆発だ!」。檻を破る男子生徒やジャンプする女子生徒を描き、現代の閉塞した空気感を打ち破り、自由を求めエネルギーを爆発させたい思いを表現したという。
校内の黒板は劣化でチョークののりが悪かった。部員は過去の大会を調べ、複数の黒板を重ねて描く手法を知り、同校でも新しい移動式黒板を組み合わせ作品を完成させた。重ねたことで、作品に奥行きと立体感が生まれたという。
このほか、微妙な色彩面のリアリティーを追求するため、数種類のチョークを削り混ぜて理想の色を作るこだわりも光った。「肌の色やくさりの金属感などの表現に苦労したけど達成感があった」と笑顔を見せる部員たち。稲川教諭は「今後の学生生活、社会に出てからもこの経験は生きる」と話した。
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