農業経営士として後進育成に力を入れる 宮上 透さん 開成町在住 33歳
農業発展に向け尽力
○…開成町や農協などの推薦を経て知事から昨年11月に認定された、町内では2人目の農業経営士。近代的な感覚で農業を実践し、成果に基づき後継者等の指導援助を担う優れた農業者とされる。「農業全体を盛り上げるために専門分野である経営面で取り組みたい。次の世代を育てるとともに自分の成長につなげたい」と意気込む。今年1月、農業高校の教諭を対象にした農業経営の講義を行なうなど、精力的に活動をする。
○…開成町出身。中学生の頃、まちづくりに興味を持ち地方公務員を目指した。しかし、神奈川大学で自治行政を学ぶうちに、まちづくりを語る上で欠かすことのできない農業の役割に気づかされ方針転換。JAかながわ西湘に入職した。「もっともっと農業を知るには農協が一番だと思った」と振り返る。
○…JA職員として学び、働く中で、たくさんの人と出会った。この時代に志をもって農業に取り組む人たちに長く続けてもらえるようにと、栽培方法へのこだわりだけでなく、経営感覚を持ち合わせることの大切さを伝えたい。思いは膨らみ自身の知見と活動範囲を広げるためJAを退職。2016年に就農した。実習生の受け入れなど後進育成にも尽力する日々。「飲食や観光業だけでなく、食育など、教育にも関係する農業は、まちづくりの礎」と語る横顔は力強い。
○…自身の耕地面積は3・3ヘクタール。就農時からの主力のオクラを柱に、現在は開成弥一芋やスイートコーンなど9品目を育てる。趣味を聞くと少し考えた後「仕事かな」と苦笑い。妻、小学1年生と4歳の娘がいる。農作業に加え、講演など忙しく活動するが「子どもたちとはよく遊びますよ」と父親の優しい表情を見せた。
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