松田町は、新型コロナに伴う物価高等の影響を考慮し、子育て世帯の経済的な負担軽減に向けて0〜1歳の子どもがいる世帯に対して、子育て応援給付金として対象児1人あたり現金3万円を給付する。
給付金はオムツや粉ミルク、新生児向けの寝具、衣服といった育児用品の購入をサポートするもの。今年4月1日時点で町内に住民登録していることが条件で、来年3月31日までに出生届を提出した場合も対象となる。町子育て健康課は「5月中に対象者の抽出と申請書の発送を予定しており、申請書の受理後、審査を経て口座に振り込む」としている。
子育て世帯への支援については、地域で利用できる「オムツ購入補助券」などを支給する自治体もあるが、町は「町内には育児用品の取り扱い店舗や扱っている商品が少ない状況がある」として、現金での支給方針を決めた。今年度の新規事業として40世帯の申請を想定して、当初予算に事業費330万円を計上している。
同課は今後、町広報やホームページで町民へ周知を図るとし、「出産や育児の安心材料の一つとして受け止めてもらい、若い世帯の方々の定住につなげたい」との考えを示していた。
環境整備に重点
特に地方の自治体では人口減少を食い止めるため、市町の魅力を向上させる取り組みに力を注いでいる。子育て環境の充実による切れ目のない支援はその柱でもあり、松田町が特に重点を置く施策の一つだ。
今年度は子育てに対する不安解消を図るとして、子育て支援センターの機能充実や、これまで取り組んできたファミリーサポートセンターの利用料助成などに事業費1670万円を計上している。また今年4月1日からは小児医療費助成の対象年齢を「中学3年生まで」から「満18歳」に引き上げている。
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