アサヒビール神奈川工場(南足柄市怒田)で11月22日、ビールの最終仕込式が行われた。工場は2023年1月の閉鎖が決まっており、操業開始から20年余の工場で最後の仕込みとなる。
この日は工場の醸造棟仕込室で足柄神社(足柄市苅野)の臼井道利神官により神事が行われ醸造部門社員ら19人が参加。
祝詞が上げられた後、同社生産本部長らにより御神水、御神米投入が行われ、続いてスイッチが押されると、機械が音を立てて動き始め、醸造釜に麦汁が注ぎ込まれた。
最終の仕込量は125キロリットルで、品種は「スーパードライ」。今後、副原料やホップを加え煮沸、発酵、貯酒、ろ過等の行程を経て、来年1月に神奈川県や西東京、静岡県東部、山梨県に出荷される予定だ。
阿部理副工場長(56)は仕込式を終え、「本日をもって、仕込は最終となりますが、醸造工程として、発酵、貯酒、ろ過と残っており、最後の製造品としてお客様のお手元に届くまで、最後の最後まで心を込めてビールを作りましょう」と話した。
神奈川工場は02年、東京工場の機能を移転して建設。ビール園を併設し、工場見学者は21年に終了するまで累計250万人が来場するなど南足柄市を代表する観光スポットだった。アサヒグループホールディングス(株)が今年2月、生産・物流拠点の再編による効率化を理由に、来年1月での神奈川工場閉鎖を発表している。
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