「ツバメは種類によって巣の形が異なり、どこにどんな種類の巣があるか発見するのも面白い」。立花学園高校生物部の加藤陽生部長(2年)は、ツバメの生態調査の魅力をそう語る。
部員は現在1、2年生11人。町内でのバードウォッチングをはじめ、同校前の川音川で獲れた魚の飼育などを通じ、多様な生き物の生態調査を楽しんでいる。
同部が町内でのツバメ・アマツバメ類の巣の分布調査を開始したのは、創部から3年ほど後の1975年。以後およそ半世紀にわたり代々受け継がれ、同校によると、一つの地域でこれだけ長く調査を継続しているのは、日本では同部だけと言われている。
調査開始からこれまでに、町内では1990年代初期をピークにツバメ類の巣の数が減少傾向にあることが分かった。部員たちは2000年度以降の町内での世帯数増に伴い、自宅に営巣されないよう対策を講じる家も増えたことで、巣が減少しているとみている。加藤部長は「個体数も減少している。調査結果は今後、学外にも広く発表していきたい」と話した。
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