開成町戦没者遺族会(遠藤成雄会長・会員数51人)の役員ら17人が3月3日、町内にある慰霊碑を巡り参拝した。
同会は例年3月、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えるために町民センターで「体験講習会」と題し、語り部の話やスライドショーを通した継承事業を開いてきた。多い時で100人、少なくとも60人前後の参加があったというが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で最近は事業の中止が続いてた。
会員の高齢化が進み、時とともに地域に戦争を知る人が少なくなる中で「行事を通して風化させないように」と、会員たちの思いがまとまり、今回、慰霊参拝を実施することになった。
この日は会員に加え、府川裕一町長も出席。酒田地区や吉田島地区などを巡り、慰霊碑周辺を清掃したのち、線香と生花を供えたという。遠藤会長は「慰霊碑を全て周る参拝は今回が初めてだった。参加者の中には、『こういう場所にも慰霊碑があったのか』と話す人もいて、歴史や先人たちの思いに触れることができる一日となった」と話していた。
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