足柄ささら踊保存会の会長を務める 金井 佳代子さん 南足柄市在住 59歳
伝統継承の要は挑戦心
○…竹の板をひもでつなげた「ささら」と呼ばれる楽器の音と共に、浴衣を着た女性たちが踊る。国選択無形民俗文化財、県指定無形民俗文化財である「足柄ささら踊」。ささらの音はカエルの声を表現しており、雨を呼び「豊作を願う踊り。自然豊かな南足柄らしい素朴な雰囲気が魅力」と穏やかに語る。約70年前に設立された保存会の会員は現在25人。4年前に会長となり月に2回、市内で会員の指導にあたっている。
○…江戸時代から伝わる踊りで、後継者不足などのため一時衰退するも戦後に復活している。自身が始めたきっかけは約20年前にさかのぼる。当時、向田小学校に通う息子が学校で教わったのが契機だった。同時期に、市が後継者育成講座の受講生を募集していることも知り「面白そう」と飛び込んだ。保存会は地元での「夕日の滝びらき」や「足柄峠笛まつり」などのほか、東京スカイツリー、2010年に開催された国際会議のAPEC横浜でも踊りを披露してきた。「どれも貴重な体験。いろんな場所に行けるのが楽しい」と笑顔で語る。
○…秦野市出身。現在は南足柄市内の大手企業の事務職として勤務する傍ら、趣味として合唱にも熱を入れる。「やらずに後悔するよりも、やって後悔する方が良い」という性格で、数年前にゴスペルグループに入り、毎週練習を続けている。
○…コロナで一時、踊りの練習が制限されたが、最近は活動の場が戻りつつある。今年も5月から後継者育成講座が始まる予定。「練習は嘘をつかない。やればやるだけ上達するので、無駄なことなんてありません」。会長職は5月中旬の総会で正式に後進に譲るが、その後も会員として伝統継承に力を入れるつもりだ。
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