南足柄市老人クラブ連合会「ゆめクラブ南足柄」の会長を務める 鈴木 郁男さん 南足柄市関本在住 80歳
会って話して行動する
○…高齢者の交流、社会参加を目的に様々な活動を行う老人クラブ。南足柄市内22クラブの会長らは上部組織の「ゆめクラブ南足柄」に所属し、各所との連絡調整やイベントの企画運営を行う。高齢社会の中にあっても会員数は減少傾向。「より魅力的なクラブにするため、持てるものは全て出し尽くしたい」と意気込む。
○…岩手県平泉出身。「世界遺産に登録されてからは特に誇らしい気持ちでいっぱい」と今も変わらぬ地元への愛着を見せる。高校卒業後は神奈川県職員に。初任地となった小田原土木センターをはじめ、企業庁、水道局など、14の部署を渡り歩いた。各現場で専門家と会って知識や人脈を得たほか、県民と直接会って話すことの重要性に気づいた。「ケースワーカーとして働いていた時には、生活保護を受給する方やホームレスの方のところに赴くことで、彼らが様々な事情を抱えていることが理解できた」と振り返る。
○…定年退職後の2012年、南足柄市社会福祉協議会事務局長を務めていた際には、震災で被害を受けた陸前高田市に義援金や南足柄のざる菊を届けた。「自分が行きたい、支援したいと思ったから自然と行動に移していた。人に尽くすのはその結果」と話す。
○…昨年の会長就任直前の会合でメンバーらに「老人クラブは本当に必要ですか」と問いかけた。今一度老人クラブの役割は何かを考えようとの思いだった。この問いが今も活動の原点だ。「病気で体調が悪くても、老人クラブの活動に足を運べば生き生きとしているメンバーもいる。クラブは生きがいではないか」と今は考えている。「入るのが当たり前と言われるクラブ」を目指し、今後も対話を続けていく。
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