ジビエ処理加工施設「あしがらジビエ工房」の施設長に就任した 中野 博さん 松田町松田惣領在住 75歳
猟で地元にご恩返し
○…有害鳥獣による農作物被害が深刻化したことを受け、足柄上郡5町が設立、今秋に運用が開始された「あしがらジビエ工房」。地元猟友会のメンバーが捕まえたシカやイノシシが運び込まれ、解体、精肉まで行われる。これまで埋設処理や自家消費が主だったが、今後は地元飲食店などに卸し有効活用される。今年9月までは町議員を4期16年務め、先月にはジビエ工房の施設長に就任。「農家の方をはじめ地域の方々のためにも多くの猟師に使っていただきたい」
○…開成町出身。幼い頃から自然に触れ「酒匂川のアユ獲りでは絶対に誰にも負けなかったよ」と笑う。山北高校卒業後に松田町に移り住み、相鉄の運転士に。成績優秀者として社長から表彰されたことも。しかし体調を崩したことを機に運転士を辞め地元の酒類の商社で営業マンとして、メーカーや小売店を飛び回った。
○…クレー射撃に興味があり20歳で猟友会に入会。以降半世紀以上活動を続け、今では約120人を束ねる足柄上支部長だ。当初の活動は鳥を撃ち落とすなど「趣味の域を出ないもの」だったが、約20年前から里山に降りてくるシカやイノシシが増えたことで猟の対象も有害鳥獣に。農家や行政からも頼られる団体になった。また、会員には「常に紳士たれ」と伝えている。世間から活動を認めてもらうため、銃を扱う責任を感じてもらうためだ。
○…まだ販路は多くないというが、ジビエの人気の高まりから、今後はニーズが増えると考えている。自身も猟師として山へ赴く傍ら、施設の管理や販売先との調整もあり忙しくも充実した日々を送る。「じっとしているのが嫌いでね。これまで楽しく生きてきた分のご恩返しの気持ちだね」
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