松田町の代表的な観光スポット「西平畑公園」の利用促進に向け、町が開いたプロモーション動画制作ワークショップの成果発表会が2月23日、松田町役場で開かれ、参加した5人の高校生と8人の大学生から計4本のショートムービーが披露された。
人口約1万人ほどの松田町では、地域活性化を担う人材の創出や移住・定住人口の増加が課題の一つ。そこで、まずは町と継続的に関わる人を増やそうと、歴史や文化、自然や農業など様々な面からアプローチを続けている。本講座もその一環。町の魅力を発信することで、今いる住民らのシビックプライドを育み、外に向けては町を広く知ってもらう機会とする狙いがある。
今回のワークショップの特徴は、対象を高校生・大学生らに絞った点。「若者ならではのアイデアで、これまでにない魅力を発見してほしかった」と町職員。参加者たちは1月から3回にわたる講座を通し、動画の知識や撮影・編集について学び、30秒ほどのショートムービーを制作した。講師を務めた(株)タウンニュース社の大津崇志事業開発室長は「今後SNSや町のホームページ等での配信が予定されている。そこで、短時間で印象に残るものをと各チームが知恵を出し合った」と振り返る。
完成した作品は、公園の新しい使い方、おすすめスポット、ふるさと鉄道、景観などをテーマにした計4本。すべて伝えるのではなく、あえて撮影対象を絞ったことで、続きを期待させる仕上がりになっている。
発表会には本山博幸町長のほか、持続可能な地域・社会づくりが専門の東海大学教養学部人間環境学科の岩本泰教授らが出席した。完成した動画を真剣な面持ちで見つめていた本山町長は「映し方、演出などそれぞれ工夫があり、西平畑公園の新たな発信の仕方を教わったような気がした。松田町を通して皆さんが集い、このような作品を作って頂いたことに感謝します」と話した。
動画は町役場ホームページ、地域情報サイト「レアリア」ほかで3月中に公開予定。
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