東海大学の岩本泰教授を編者とする書籍「これからの地方創生・関係人口―関係人口から持続可能な地域の創り手へ」(人言洞発行)がこのほど出版された。松田町も2019年度から取り組んでいる「関係人口創出事業」における取り組みについて寄稿している。
人口減少時代にあり、持続可能な地域づくりは地方に共通した課題。本では、町職員や学者ら計15人の著者が、地域における人と人の「つながり」「かかわり」「ひろがり」といった点に着目。関係人口の意義やまちづくりとの関係性などについて、理論と実践を通して論じている。
多様性・包摂性が鍵に
特に、交流人口や関係人口、移住者・定住者が増えていくには、互いを認め合う多様性や、ともに生きる包摂性が鍵だと紹介。地域づくりや政策立案の面でも参考になる一冊となっている。
3月20日には、出版に合わせた研究成果報告会が松田町役場で開かれ、町職員を含む寄稿者らが登壇。活動を踏まえ、今後の地域づくりの在り方について考えた。編者の岩本教授は「関係人口研究は本出版をもって一区切りだが、1月には東海大学教養学部と松田町が連携協定を結んだ。引き続き他地区での研究におけるノウハウを松田町に還元するほか、足柄地域のにぎわい創出に貢献したい」と話してる。
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