活動報告 常に「明日」につながる一歩を 大井町議会議員 山崎まさひろ
季節の変わり目で、天候も不安定なこの時季は心も身体もバランスを崩しやすいです。まずは栄養ある食事、十分な睡眠、適切な運動の3つの基本を心がけましょう。また、熱中症対策はもう始めなければなりません。気温や湿度といった数値だけではなく、「自分の状況が今どうか」を基準に、水分補給や休養をとることをお忘れなく。
時代を読む
さて、私が大井町議会議員になり、もうすぐ4年が経過しようとしています。そんな私が今、最も強く感じているのは、個人として、自治体として、常に情報や常識、価値観といったものをアップデートしていかなければ、どんどん時代に取り残されてしまうということです。
足柄上地域でも経験則や横並び意識がモノゴトの判断材料として必要な場面があるのかもしれません。しかし、言うまでもなく、それが全てではなりません。新しいことを実行し周囲を強力に引っ張ることは、結果的に周りをも押し上げることにつながるのです。
昔から守り続けられてきたこの町の風土は、かけがえのないものであり、私にとっても誇りです。そして、これらをよりよい形で次世代へとつないでいこうとする町の方向性にも共感しています。しかし10年、20年、さらにその先を見据えた時、守りだけではつないでいけません。右肩上がりで人口が増えていた時代はとうに終わり、すでに減少局面。ここで、本当に強い危機感を持つことが未来を変えていきます。企業にも同じことが言えますが、現状維持の方策では、周囲の成長に置いていかれ、相対的には衰退なのです。
未来への責任
地方衰退が叫ばれ始めた当時によく言われた「特徴がないことや、田舎を生かす」といった考えも、今では疑問が残ります。田舎が好きな人をたくさん受け入れるには、それなりの環境整備が必要です。それなくして人が来たとしても、通り過ぎるだけとなり、経済効果は望めません。そもそも、アクセスのよい地方自治体は山ほど存在するのです。現状を変えるには挑戦やアクション、言い換えれば施策に思い切った「メリハリ」が必要なのです。
教育と健康が鍵
私は大きく2つの可能性を見ています。一つは子育て支援。助成や補助だけが支援ではありません。手厚い「教育」も支援です。例えば小・中一貫校。長い伴走により、画一的ではなく、個々に合わせた学びを推進することができるでしょう。また、町内に多数いらっしゃる各分野に精通した人材を掘り起こし、つながりや体験を重視した課外的な教育機会の提供などもいいでしょう。町中に広げていくのです。
続いて未病改善の拠点として「健康」も重要なキーワード。健康ポイント事業は各地で盛んですが、町の個性となるには当事者の意欲だけなく、町内の事業者らも一体となることが必要です。そのために例えば「健康都市宣言」。そして町のあらゆる施策、さらには企業や商店等の商品やサービスなどで統一した「健康視点」を取り入れるのです。教育とつなげれば、更なる効果が生まれるかもしれません。「教育と健康のまち」。外からのイメージはとても大切です。
定数削減は途中
昨年9月、議会で議員定数削減の条例改正案が可決されました。次回改選時から定数はこれまでの14から1減の13となります。
議員は地域の代表ではなく、住民の代表であることを再認識し、これまで以上に住民の声を聴く努力が求められていくでしょう。また、その上で議員間でも町の課題と求める将来像の共有が欠かせません。
全国を見渡せば、特に地方の市町村議会では無投票や定員割れが珍しくなくなっており、なり手不足は深刻さを増しています。大井町でも例外ではありません。そのような状況下で、地方自治が保たれるのか、住民の代表者として機能し得るのかという点で疑問が残ります。いろいろな議論はあると思いますが、私は規模に合わせた数の意識が必要だと思っています。ですから定数削減の道のりはまだ途中と考えています。
私の大好きな大井町。受け継がれてきた「今」に感謝するだけではなく、受け継いでいく「未来」に責任をもって、力を尽くして参ります。
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