開成町は、町内でソーラーシェアリングの建設を計画する「合同会社小田原かなごてファーム」(小山田大和代表/小田原市成田)と7月23日、開成町役場で「災害時におけるソーラー発電設備による電力供給に関する協定」を締結した。
農地に太陽光発電パネルを設置し、その下で農作物を育てる「ソーラーシェアリング」。同社は、2016年の創業以来、小田原市周辺の耕作放棄地で、ソーラーシェアリングの建設を進め、これまでに6機で発電を行なっている。
現在は、開成町宮台に「開成あじさいの里ソーラーシェアリング」を設置、来年1月を目指し7号機(パネル容量121kW)の計画を進めている。そうした中、小山田代表が、7号機から、災害時に電力を無料供給することを開成町に提案。災害への対応強化を進める同町も快諾し、今回の提携に至った。
23日の協定式には、小山田代表ら関係者と山神裕町長が出席した。今回の協定により、災害時の大規模停電により、町の指定避難所などで電力供給が停止した場合でも、ソーラー発電設備から電力を確保できることになった。小山田代表は「開成町のソーラーシェアリングは、水がきれいな土地という利点を活かし、水田での米作りを行う。地域に何かしたいと思っていたところ、こうした協定を締結できてうれしい」と挨拶した。山神町長は「こうした取り組みを行う会社と繋がりがもてたことは有意義。この協定がゴールではなく、顔の見える関係を構築し、実効性のあるものにしたい」と話した。
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