南足柄市が進める市内市立5小学校の昇降口を市産の木材を使用し、木質化するリニューアルプロジェクト。先行して工事が行われていた南足柄小学校と向田小学校で8月中には工事が完了し、2学期の登校時には新昇降口が使える予定だ。
予算は約4千万
市域の約70%が森の南足柄市。今回のプロジェクトは、2022年に作成した「南足柄市公共施設木質化における基本方針」に即して行われるもの。市産材を利用することにより、循環型社会の構築や地球温暖化の防止、林業・木材産業の振興、森林整備などを目的としている。
プロジェクトは昨年の12月から開始された。予算は約4千万円。使用される木材は、南足柄市内で伐採されたスギとヒノキ約60㎥。市は、子どもたちの意見も取り入れるため、1月から3月に各小学校で、昇降口の新しい使い方をグループに分かれて考える「デザインワークショップ」や、全校児童を対象に24色から色を選定する「カラーアンケート」を行った。
また、春から夏にかけて、公募で集まった児童が参加した「森ツアー」や「製材所見学」、「残材を使ったアートワーク」などを実施し、子どもたちの市産木材についての意識を高めている。
リニューアルするのは、南足柄小4、向田小2、福沢小2、岡本小2、岩原小2の10昇降口。このうち、南足柄小1昇降口と向田小2昇降口は、8月中に工事を完了、2学期から使用できる。残りの7昇降口は来年度中に工事を終える予定となっている
南足柄・向田の両小学校はアンケートの結果、柱や天井など青色・緑色・白色を基調にデザインされた。また、児童数の増減に対応可能な脱着式下足箱や、座って話をしたり、ステージとしても使用できるベンチも設置されている。
市産業振興課の担当者は「児童や地域の方々がさらに森林・林業に親しみ、興味を持っていただければ」と話した。
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