南足柄市姉妹都市交流協会の会長としてティルブルグ市との交流に尽力する 佐々木 幸時(こうじ)さん 南足柄市飯沢在住 70歳
時代に合わせた交流を
○…南足柄市とオランダティルブルグ市に富士フイルムの工場があった縁で、1989年に姉妹都市提携を締結、同年に民間同士の交流を目的に協会は設立された。コロナ禍を経て、今年6月には8年ぶりとなる派遣交流団9人が現地を訪れ、難民センター視察、女性合唱団との交流など英語を使用して、積極的に活動した。「早くから多文化共生を推進してきた取組を視察してきました。南足柄にも良い部分は取り入れていきたい」と力強く話す。
○…会長には昨年5月に就任した。ティルブルグ市の子どもが描いた絵を文化祭や展示会などで飾った様子をフェイスブックにあげて先方に喜ばれるなど、交流の仕方も変化してきている。「Zoomなど、国境を越えて気軽に交流ができるようになりました。時代に合わせた交流を模索していきたいですね」
○…松田町寄出身。都内の建築会社に就職した。34歳の時、結婚を機に妻の家業である南足柄の材木会社に転職。仕事、ボランティア双方で地元と深く関わり合ってきた。趣味は四段の腕前を持つ将棋と、羽根の付いたボールを手で打ち合うニュースポーツ「インディアカ」。南足柄市インディアカ協会の会長も務める。「高齢者も楽しくできる競技です。多くの人にその楽しさを知ってもらいたい」
○…ティルブルグ市側の交流協会が6月の派遣をもって、財政的な理由で解散した。今後は市との交流となる。1600年、オランダ船「リーフデ号」が豊後に漂着したことから始まった日蘭の交流。来年は425周年になり、「何か記念になること」との打診がきている。「先方は交流に非常に前向き。具体的なことはまだですが、企画を練っていきます」と力強く話した。
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