瀬戸屋敷倶楽部の会長を務める 遠藤 徳造さん 開成町金井島在住 85歳
日本の良さ伝えたい
○…旧金井島の名主を代々つとめた瀬戸家が、家屋を構えてきた「瀬戸屋敷」。2001年に開成町に寄贈され、町の町制50周年を迎えた05年から一般開放されている。倶楽部は屋敷を中心に、正月・節分・ひなまつりといった昔から伝わる伝統的な年中行事の開催を担っている。貴重な文化遺産として町民に愛されるのはもちろん、都市と地域の人が交流する場、ふるさと学習の場を標ぼうする。
○…ボランティアで活動する会員は現在21人。「頼まれて断れなかったよ」と、自身は倶楽部設立当初から会長を務めている。昨年は延べ86日ほど活動。準備や運営は決して簡単ではないが「来場者に楽しんでもらうには、まず我々会員が楽しまなければなりませんから」と、忙しさの中に楽しみを見い出している。会の目的を理解し、いつも協力的なメンバーたちにも、感謝が尽きない。
○…金井島生まれ。高校時代は野球部で「甲子園出場を目指していた」。社会人になってからも、草野球、ゴルフ、マラソンなどスポーツ全般に親しみ、聞けば60歳を前に出場したバンクーバーマラソンは、3時間24分24秒で完走したという健脚の持ち主。現在は「老いた身体に無理はできない」と、もっぱらテレビで観戦の側に回っている。
○…自治会長、消防団、同地区のスポーツクラブ設立の発起人など地域活動に積極的。近年はインバウンドブームに乗り、瀬戸屋敷も海外からの観光客に人気のスポットの一つになったことで倶楽部の役割も、やりがいも一層増していると感じている。周囲から頼りにされる「かいちょう」は、「日本、そして地域には良き風習があります。倶楽部を通して、多くの人に伝えていきたいですね」とほほ笑む。
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