南足柄市介護予防サポート隊の会長を務める 最勝寺 久尚さん 南足柄市和田河原在住 68歳
「運動、栄養、社会のつながり」
○…長く健康で自立した生活が送れるよう、介護予防の知識や技術を広めるボランティア団体「南足柄市介護予防サポート隊」。2009年度の発足当初から中心的な役割を果たし、19年度から会長を務める。市の介護予防サポーター養成講座を修了後、認定されるサポート隊員は現在62人。「皆さん積極的に活動していただき助かっています」と感謝の言葉を忘れない。12月25日(水)には南足柄市保健医療福祉センターで15周年記念式典を開催する。
○…主な活動は、市内24自治会などに出向き、65歳以上の市民を対象に行う介護予防のための体操教室。専門家と協働で考案した”きんたろう体操”や下肢筋トレなど、約1時間半の教室は昨年度、市全体で480回、計4813人が参加した。「南足柄市は介護認定率も介護保険料も県内でも低い水準にあります。市民の健康に対する意識が高いのかもしれませんね」
○…鹿児島県生まれ。臨床検査技師として、足柄上病院に勤務する傍ら、看護系の専門学校や短大で講師を務めるなど、後進の育成にも携わった。「体をなるべく動かすようにしている」。趣味のゴルフや散歩をはじめ、TVをみながらなど、日常のちょっとした合間に行う”ながら運動”も心がける。
○…大学時代、離島での医療に携わった経験を持つ。医師が少ない中、地域コミュニティの大切さを実感した。「定年後の男性は特に、地域との関わりが少なくなる傾向があります」。教室の参加者も男性は2割に満たない。健康の秘訣は「運動」「栄養」「社会とのつながり」の3つと紹介。「地域で高齢者の居場所をつくることが、健康寿命を延ばすのにとても大切なことです」と力強く話した。
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