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足柄版 公開:2025年1月25日 エリアトップへ

1月26日発表会を行い、長年地域で活動する民謡「若乃会」の会主を務める 若林 武雄さん 松田町松田庶子在住 88歳

公開:2025年1月25日

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若林 武雄さん

自由に楽しく民謡を

 ○…民謡サークル「若乃会」の発表会が1月26日(日)、山北町立生涯学習センターで開催される。会の主な活動は、各々会員が好きな曲を選び、半年ほど練習してその腕をみせあう年2回の勉強会、地域の文化祭や養護施設などでの慰問演奏会など。コロナ禍で大きな発表の場は開催できず、9年ぶりとなる発表会を前に、会員約40人の練習にも熱が入る。「入場無料なので、より多くの方にお越しいただきたいですね」

 ○…「民謡をしていた母によく連れていかれた」と、懐かしさから20代半ばで都内のサークルに入会した。その後、唄・尺八・三味線などを民謡界を代表する米谷会で本格的に勉強し、40代半ばに松田町で「米若会」を設立した。2020年、米谷会を卒業したのを機に改名。「民謡というと少し敷居が高く感じられがちですが、自由に楽しく活動しているのですよ」と微笑みながら説明する。

 ○…静岡県小山町生まれ。小学校入学前で山北町に移り住み、空襲も経験した。「食べ物がなく、常にお腹を空かしていました」と振り返る。趣味は旅行。旅先では必ずお寺を訪れるという。「旅行ができるのは平和なお陰。若乃会でも良くバスを借りて旅行に行っています」

 ○…定年までは都職員として勤務。都内まで往復5時間以上かけて通勤した。現在、高校2年と中学1年の孫は、若乃会で民謡を習う。「同じ趣味を持ってくれたのはすごく嬉しいこと。こどもは耳がよいのか大人よりも上達が早いです」。今は会員から「元気をもらっている」と振り返る日々。「いつまでできるかわかりませんが、民謡をできる限り続けていきたいですね」と話す姿から、米寿と思えぬ力強さが感じられた。

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