酒匂川の氾濫の歴史と、水防に取り組んできた先人の偉業に学ぼうと10月22日、小田原市栢山の尊徳記念館で「九十間土手修堤70周年を考える小田原・開成住民の集い」が催された。主催は同記念事業実行委員会(増田崇、片山幸男共同代表)。
当日は杉本透・豊島輝慶両県議や府川裕一開成町長、大野速雄小田原市副市長ら来賓を含む約200人が来場し、3人の講師による水害史や水防に関する講演に耳を傾けた。
講師の一人、足柄の歴史再発見クラブの大脇良夫顧問は、昭和13年に九十間土手(開成町吉田島)で発生した水害について、当時の新聞記事や写真などをスクリーンに映しながら講演。近隣住民が一致団結し、応援に駆けつけた赤羽工兵隊と共に必死の努力で堤の決壊を食い止めた歴史を語り、「自然災害は繰り返し起きる。歴史に学び、備えを怠らないことが大切」と結んだ。
「集い」の最後には、同委員会特別顧問の露木順一氏が登壇し「小田原市と開成町の住民が集まり、酒匂川について考える土俵ができたことが何より素晴らしい。今後も関心を継続し、安心して住める酒匂川にしましょう」とまとめた。
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