漫画「スーパードクターK」の作者 真船一雄さん 南足柄市出身 48歳
夢中になるものとの出会い
○…南足柄市文化会館で6月2日に催される「スーパードクターK故郷(ふるさと)へ」で、舞台に登場する。「何をしゃべったらいいの」と気さくな話しぶりで、同級生たちと打合せを。実家のある南足柄を訪れるのは年に一度ぐらいだという。時折、子ども時代の共通の話題が出ると、「そうそう、そんなこともあったな」と手を打って盛り上がる。全国の読者が待ち望む作品が生み出される都内の仕事場は、オフであるじが1人。きっと普段は集中して厳しいであろう表情も、故郷の風を前にして和んでいた。
○…1964年生まれ。野球が大好きな少年だった。小学生の時は地区でソフトボールを。岡本中学校では野球部に入りレフトのポジション、キャプテンも務めた。一方で、漫画も好きで小学3年から6年までに大学ノート4冊に書き溜めた。「最初は好きな漫画を模写しました。遊びでストーリーも考えた。サヨナラホームランも漫画だと思い通りにかけるでしょ。そういうのが面白くて夢中になったんです」。絵が好きだったので、美大進学も頭にあったという。
○…小田原高校1年の時に一番尊敬していた漫画家がアシスタントを募集しているのを知り、駄目もとで応募する。面接で「君はまだ作品をかいていない。在学中に一つ作りなさい」とアドバイスを受けた。当時、担任との進路相談では「もう自分の進む道は決まった、と言いましたね」。高2の時に1日1枚を目標に半年かけて50ページの作品を完成。新人賞に応募した初作品は最終選考まで残り、奨励賞に入った。
○…卒業後は漫画家のアシスタントなどを経て、84年に「あいつは絶好調」でプロデビュー。代表作は88年から98年まで週刊少年マガジンで連載された「スーパードクターK」。「漫画は紙とインクがあれば何でも表現できてしまうのが魅力。ここまで漫画しか知らないが、このまま普通に漫画をかき続けていきたい」
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