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足柄版 公開:2016年7月2日 エリアトップへ

南足柄市道の駅 木造建築で設計へ 矢倉岳を景観軸に「地材地匠」取り入れ

経済

公開:2016年7月2日

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実施設計の企画提案で優先交渉権を獲得した事業者が示した外観イメージ
実施設計の企画提案で優先交渉権を獲得した事業者が示した外観イメージ

 南足柄市が市内竹松地区で2018年の開業をめざす道の駅「(仮称)金太郎のふる里」整備事業で、敷地の造成や施設建築などの実施設計を委託する候補事業者を公募型企画提案で決めた。本紙の取材に市は、木造建築を基本とする企画提案の内容について説明した。

 道の駅整備事業では昨年末に約6千平方メートルの事業用地を確定。4月から5月にかけて設計業務の企画提案の公募が行われた。これに5者が応募し、書類選考やプレゼンテーションによる採点審査を経て、5月27日までに優先交渉する事業者が決まった。

 本紙の取材に市は当初、この事業者の提案内容について公開しなかったが、6月22日までに「議会への説明が完了した」として取材に応じた。

地域資源を活用

 市によると「道の駅」の実施設計を担う秦野市内の事業者は、企画提案で「良質な木材」「豊かな水源」「豊かな農産物」といった地域資源を最大限に活用し、「地元産の木材を活用したあたたかみのある木造建築」を提案。遠景にある富士山や矢倉岳の山並みを景観軸に設定した施設配置などを提案した。

 事業者が示したイメージ図では、敷地の南東側にL字型の施設を配置。農産物などの物販コーナーと飲食コーナー、交流コーナーを主要施設とし、中央の交流コーナーをシンボル施設と位置づけ、矢倉岳への景観軸に合わせて配置する案も示した。

 さらに森林組合などからのヒアリングで地域の木材資源を把握し、地域産材を適材適所に使い、主要な空間には丸太材と鉄材との「ハイブリッド構造」を用いるともいう。

 市では「企画提案はあくまで事業者を選ぶためのもので設計そのものの提案ではない。そのためこれらの内容がそのまま反映される訳ではないが設計の基本にはなる」としている。

同時進行

 今後は秋に予定される、施設整備に必要な農振農用地の除外、転用に関する県との協議や新年度以降に向けた財源確保、指定管理者制度の構築などと同時に工事に向けた本格的な設計が進められることになる。

物販コーナーのイメージ
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