山北町に点在する明治時代の鉄道遺構を活用したバスツアーを町が3月5日に初めて開き、31日にも開催した。初回の5日は定員20人に対して20人の応募だったが、2回目の31日には42人の応募があった。町は「山北の魅力を伝える手段のひとつになる」と手ごたえを感じている。
山北駅前の鉄道公園で昨年10月にD52形蒸気機関車が動態化され「日本で唯一D52が動く町」としての山北町の振興に期待が集まっている。
山北町商工会ではSLグッズの開発や販売を開始。駅前のふるさと交流センター2階には今年夏に鉄道資料館が開館し、線路の延伸に向けた調査が始まるなど地方創生を活用した取り組みも進んでいる。
そんななか3月5日と31日に御殿場線の「鉄道遺産」を巡るツアーを町が初めて企画。元国鉄職員や鉄道研究家らが講師を担った。
現在の御殿場線は1889年に東海道本線として開通。日本の近代化を象徴する鉄道は東西を結ぶ大動脈として隆盛を極め、山北駅も鉄道のまちとして栄えた。
町民など近隣向けに開催したこともあり参加者は祖父が山北駅の職員だった親子やかつて谷峨駅を利用していた人など懐かしさを感じて応募した人も目立った。
町は「今後もコースを変えて企画していきたい」と話した。町内には約20カ所の鉄道遺構がある。
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