各駅停車駅の小田急線「開成駅」に来春以降、快速急行と急行が停車する見通しが4月末に小田急電鉄(星野晃司社長・東京都新宿区)が発表した「2018年度鉄道事業設備投資計画」で明らかになった。これを受けて開成町役場は、町民向けのチラシを急きょ作成して全戸に配布し、小田急の計画を歓迎した。
開成駅では現在、6両対応から10両対応にホームを延伸する工事を進めていて「今年度中に実施予定のダイヤ改正から、開成駅に10両編成の快速急行・急行を停車させること」がその目的となることを鉄道事業設備投資計画で公表している。
総額336億円を投じる設備投資計画では【1】輸送力の増強【2】安全対策の強化【3】サービスの向上―を3本柱としている。このうち「輸送力増強」の一環として「開成駅への快速急行・急行停車に向けたホーム延伸工事の推進」を明示している。
人口増など背景に
開成駅は今年3月のダイヤ改正で、これまで「小田原―本厚木」間の各駅に停車していた一部の快速急行・急行の停車がなくなったが、日中の各駅停車20分間隔運転や新松田駅から急行に連絡するなどしている。
同社広報は「複々線化による18年3月のダイヤ改正で抜本的な輸送改善を図った。今年度はさらなる輸送力の増強を目指す」としている。開成駅への対応には、あじさいまつりでのロマンスカー臨時停車や近隣へのバス路線の充実、区画整理による人口増などが背景にあると見られる。快速急行の停車本数などは来春のダイヤ改正の発表を待つことになる。
「町民の悲願」
府川裕一町長は「開成駅への急行停車は町民の長年にわたる悲願であり、大変嬉しく思う。今後、町の玄関口である開成駅とその周辺がより活気にあふれ安全で快適な空間になるよう町としても駅周辺の整備を進めたい」とコメントした。
駅利用者は「急行が停まるようになると通勤が楽になり便利にもなるので嬉しい」、駅近くの飲食店経営者は「電車の方は来店しやすくなるのでは」と期待を寄せている。
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