新幹線が開業した1964年10月1日に、新大阪発東京行き「一番列車」の運転士に抜擢された2人が、50年の時を超えて初のトークショーに臨む。山北町鉄道公園D52線路延伸協議会が主催する。
トークショー開始は11月23日(祝)午後2時30分。会場は山北町生涯学習センター、定員270人。
山北駅北口の山北鉄道公園で2年前、47年ぶりに動くようになった蒸気機関車「D5270」。わずか12メートルの線路だが、それまで静かに佇んでいたSLが動き出したことで「鉄道の町山北」の住民や移住者、鉄道愛好家たちが力を合わせ、線路の延伸に向けた募金活動を始めた。
今年3月に118万円を山北町役場に寄付したが「蒸気機関車についてもっと知ってもらおう」との声が高まり、今回の企画が始動した。
「D52復活2周年記念」として企画されたトークショーには、新幹線一番列車の元運転士で山北町在住の関亀夫さん(85)と埼玉県在住の大石和太郎さん(85)が、蒸気機関車に関するパネルディスカッション(第1部)と「新幹線開業と東京オリンピック」をテーマとするトークショーを行う。
D52会の会長で、20年以上にわたり新幹線を運転してきた関さんは「高速で走る新幹線や、エネルギーを自分で作って走る蒸気機関車には夢がある。今まで話したことのないエピソードも披露したい。質問にもできるだけたくさんお答えする」と話している。
新幹線開業の当日は東京オリンピック開会式の9日前。関さんによると、当時はひかり4時間、こだまは5時間で新大阪東京間を繋ぎ最高時速は200キロだったという。
入場料300円(記念入場券付)。収入は全額延伸費用に使われる。グッズ販売もある。(問)事務局武さん【携帯電話】090・8728・9153。当日は山北産業フェア開催日。
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