山北高校弓道部が、11月11日に厚木市内で開催された全国高等学校弓道選抜大会県予選会男子団体で優勝し、記録が残る平成2(1990)年以降の県勢で初の大会3連覇を達成。男女総合でも2年連続で優勝した。12月24日から岡山県内で開かれる全国大会に出場する。
全国弓道選抜大会の県予選男子団体には、県内の61校が出場。試合は選手3人が順番に4本の矢を放ち、計12本の的中数で勝敗が決まる。
2016年と17年に同大会を連覇していた山北高校弓道部男子は、2年生1人、1年生2人で大会に臨んだ。
1回戦から4回戦までの予選を1位で通過し、準々決勝で向の岡、準決勝では慶応義塾をそれぞれ9―7で下し、厚木東との決勝戦を11-10の僅差で勝利して、県勢では平成初の大会3連覇を果たした。
女子団体も65校の5位に入り山北高校の総合優勝に貢献した。
2年生の佐々木俊部長(湘光中)は「今年は3連覇したいという気持ちが強くあったがプレッシャーはなかった。ミスからの切り替えがうまくいったのが勝因」と大会を振り返った。
全国大会では「過去一度も予選を通過していないのでまずは予選通過」を目標に定めている。
惨敗から奮起
インターハイ出場をめざしながら3位に終わり今年夏に3年生が引退した。その後は2年生男子2人、女子1人、1年生男子3人、女子7人の計13人の部員で新たな挑戦を始めた。
その前哨戦となる10月の新人戦で「惨敗してから生徒の意識が変わった」。そう口を揃えるのは、顧問の⻆田龍之介教諭(24)と山本和貴教諭(22)の両顧問。
2年前に弓道部の顧問に就任した⻆田教諭は弓道の初心者で、生徒と一緒に弓道を学びながらの指導だった。そうしたなかでも一昨年、昨年と全国選抜大会に生徒を導き強豪校へと生徒を押し上げていった。
今年4月には弓道経験者の山本教諭が新採用で着任し、大学へ進学した卒業生も入れ替わり母校を訪れ後輩にアドバイスを送るなど、弓道部を取り巻く環境は「確実に向上している」(角田教諭)。
全国大会が開かれる岡山へは出場選手と顧問で遠征する。出場登録は佐々木俊(2年・湘光)、岩本拓巳(2年・湘光)、〆木大地(1年・城北)、朝本翔太(1年・城南)の4選手。
応援基金
公立高校の同校では、部活動で生徒が好成績を収めるたびに、関東大会や全国大会への派遣費用など活動を支える資金面で苦慮している。
こうした状況を受けて同校では、同窓会やPTA、教職員などを中心に部活動や生徒会など教育活動を支援する「『目指せ!山高』応援基金」を創設し、常時寄付金を募る体制を整えている。
寄付金の振り込みなどの問い合わせは山北高校【電話】0465・75・0992へ。
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|