JR東海は「TOICA」導入エリアの拡大に伴い3月2日から、御殿場線の下曽我〜足柄間の9駅で交通系ICカードが利用できる改札機を新設した。静岡県内の御殿場〜沼津間はすでに設置済み。利用できるのはTOICA、PASMO、Suicaなどの10種類。利便性が向上した一方、TOICAエリアからSuicaエリアにはまたがって利用できないため、駅構内の掲示等で注意を呼びかけている。
新たにTOICAの改札機が導入された駅は、下曽我駅(小田原市)、上大井駅・金子駅(大井町)、松田駅(松田町)、東山北駅・山北駅・谷峨駅(山北町)、駿河小山駅・足柄駅(小山町)の9駅。国府津駅でTOICAは使用できない。
御殿場線の各駅から国府津駅を経由して東海道線を利用する場合は、エリアをまたがるため、交通系ICカードは利用できない。
利用開始1カ月
ICカード改札機が導入されてから1カ月。
山北駅(無人駅)で町からの委託できっぷ販売のボランティアを行っている団体のスタッフは、「ICカードが利用できるようになったことをまだ知らない人も多いようだ。年配者などできっぷの方が使いやすいという人もいる。両方が使えることは、駅利用者に便利になった」と話す。
ハイキングでリュックを背負ったグループや若者が、カードでタッチして構内に入っていった。
地元の声届く
「御殿場線をもっと便利にしたい」と御殿場沿線の有志議員で「国府津〜御殿場間で交通系ICカードの利用を促進する議員連盟」(渡辺良孝代表)を2017年に発足。現在、8自治体、73人の議員が会員になっている。連盟ではJR東海とJR東日本への要望や沿線での現地調査、課題研究、路線の活用や交通系ICカードの利用促進などに取り組んできた。国、県の議員や首長らの働きかけもあったという。
渡辺代表は「IC化が実現できて嬉しい。カードを利用しての買い物など、活用面での促進も図っていきたい。エリアまたぎの課題が残っており、今後も活動を続けたい」と話している。
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