東日本大震災で損傷し、撤去せざるをえなくなった足柄神社の大鳥居がこのほど再建され5月26日(日)、午前10時から同神社正門大鳥居前で完成奉告祭が開催される。奉賛者の芳名板も新設された。
震災で倒壊した旧鳥居は、1866(慶應2)年に社殿が造営されており、同時期に鳥居が創建されたものとすると、145年経過したものと推定される。震災当日、足柄地域でも大きな揺れを感じたが、歴史ある建立物が大きな被害を受けたことになった。
鳥居は神社の境内への出入り口としての役割だけでなく、独特の形をもつことから神社、神域のシンボルとなっている。足柄平野の安寧と安全を祈願するため、2017年に大鳥居建立委員会(渡辺円一委員長)が組織され、総事業費400万円の予算を組み再建への道を歩み始めた。主に足柄神社ゆかりの22地区を対象に奉賛者を募ったところ、多くの賛同を得ることができ、約800人の名前を石に刻み、芳名板として設置した。新設された鳥居は、材質が硬質アクリル樹脂で、高さ450cm、幅300cm。
足柄神社は「南足柄の総鎮守」として親しまれている神社。足柄峠に続く街道沿いにたたずみ、940(天慶3)年の創建。足柄峠にまつられた足柄明神が起源とされ、矢倉岳から現在の苅野へ移り1939年に足柄神社と改称された。
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|