小田急線開成駅前のマンションに住む母親らでつくる「ASOBI隊」が夏休みの子どもの居場所として大きく機能している。遊びや学びの提供で、子どもの成長とともに親同士の交流も進んでいる。
取材日の7月22日は、事前申し込みの段階から大人気だったという「流しそうめん」。子どもたちは25人の参加だったが、多くの保護者らの参加で、そうめんを茹でたり流したりとのヘルプも充実。差し入れもあり、野菜やフルーツも流されるなど、子どもたちは大喜びだった。
この日は、開成町の小中学校で英語の授業サポートを行っている、留学生の「ザンダー君」ことアレキサンダー・ラインハードさんも参加。朝の勉強会では英語の読み聞かせを行ったり、20メートルほどある流しそうめんのセットを組んだりと、子どもたちとの交流を楽しみながら大活躍の一日だった。ザンダー君はカリフォルニア大学でコンピューターサイエンスを専攻する26歳で、日本の文化、歴史を体験し、開成町での1カ月を満喫している様子だった。
ASOBI隊の代表を務めるのは3年前に開成町に移り住んできた清水友紀さん。3人の子どもがいる清水さんは、当時頼れる知人や友人がおらず、「同じ悩みを抱えている人がいるはず」と行動を開始。開成駅前には6棟の大型マンションがあり、自治会長に相談してチラシを配り、掲示板を利用するなど参加者を募った。その後、子どもの参加が徐々に増え始め、現在は6人のスタッフで会を運営できるようになった。また、開成町の子ども・子育て支援活動助成事業4団体のうちの一つに選ばれ、活動内容は充実の一途をたどった。「こうして駅前の公園で賑やかに行っていれば、マンションの人たちにも見ていただける。もっと参加者が増えてくれると嬉しいです」と清水さんは話す。
ASOBI隊の夏休みは、これからが本番。8月6日(火)は競技カルタ有段者による百人一首デモンストレーション、20日(火)はJALグループによる紙ヒコーキ教室など盛りだくさん。詳しくはASOBI隊のフェイスブックで。
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