岩原公民館で南足柄寺子屋塾を主宰する 石川 寿一さん 南足柄市中沼出身 78歳
何をするにも「楽しく」
○…小学校4年生から大学生を対象とした寺子屋塾。あす23日、開催4年目の最終日を迎える。「人の方向性は18歳である程度決まってしまう。でも、それは本来早すぎる。本当は30歳位で判断できるといい」と持論を展開する。自分の耳で直接人生の先輩の話を聴ける機会を提供し、大人として基本的な知識を身につけ、自分の可能性に気づくヒントが授けられる。「だからこそ中高生に参加してほしい。大人以外は参加無料ですから」と微笑む。
○…小田原高校から学習院大学に進み、富士フイルムに就職。足柄工場ではなく東京本社一筋で営業畑を歩む。お客の心をつかむために何が必要かを考え、「教育」にたどり着く。お客に写真やフイルムの知識を伝授し、絶大な信頼を得たのだ。「そのために話し方教室にも通った」と話し、その頃から同社はフイルムのシェアを飛躍的に伸ばすことになる。その後、自身が社内に設立した富士マーケティングスクールの専属となった。「良い所は伸ばす、欠点には気づこう。これが私のやり方」
○…定年後も71歳まで嘱託として勤務。残された人生で何ができるのか考え、やはりたどり着いたのが「教育」だった。「今度は地元に恩返しをしよう」。それまでに講演回数は2000回を超えていた。参加者が参加者を呼び、最盛期は年賀状が1200枚届くほど人脈が増えたという。4年前に始まった寺子屋塾はバラエティに富んだ講師陣で彩られた。
○…仕事も趣味も「楽しくやる」。なんでも笑顔でこなしてしまう。「60歳のとき、60回旅行に行った。ゴルフならエイジシュートでしょ」と笑う。「出前セミナーもお任せ下さい」とアクティブに呼びかけ続ける。
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