本紙では年の瀬にあたり、松田警察署の新津憲一署長にインタビューを行った。署長は年末年始は特に強盗や侵入盗等への警戒をするとともに、事故が増える時期だとし、交通ルール順守とマナー向上の意識徹底を呼びかけた。 (聞き手/本紙・竹松誠二)
――今年1年の松田署管内の状況を振り返って下さい。
「各種イベント等が中止となるコロナ禍という状況でしたが、地域の各団体の皆さまが工夫して諸活動に取り組んでいただき、前年同時期と比べ犯罪や事故の発生件数は減少しており、地域の皆さまに感謝申し上げたいと思います」
――年末年始にかけて、特に注意すべきことを教えて下さい。
「店舗等では、コンビニエンスストアや深夜商業施設等の強盗事件が増える時季でもあり、来店客への積極的な声かけなどが必要でしょう。個人では、特殊詐欺の電話に休みはありませんから、常に警戒が必要です。このほか、施錠は徹底してください。家や車、自転車。短時間でも必ず。また、代金を支払っても商品が届かないなど、ネットショッピングの詐欺被害も増えています。購入先はきちんと確認を」
――特殊詐欺被害に効果的な対策方法は。
「不審な電話には出ないことが一番ですが、出てしまっても、通話を録音することが大切です。防犯機能付電話機の設置を検討するのもよいでしょう。警察署や市役所などを名乗り、キャッシュカードの話をするなど、松田署管内も前兆電話は多いのでくれぐれも気をつけて下さい」
――交通事故防止に向け、個々で取り組むべき事は。
「管内で多いのは、高齢者が絡む事故、薄暮時間帯の事故です。横断歩道は必ず止まるなど、第一はルールの順守。加えて、ドライバーは早めの前照灯の点灯。歩行者や二輪車は反射材をつけるなどして自分の存在を周囲に知らせましょう」
――最後にメッセージをお願いします。
「例えば詐欺でも、皆さんこのような犯罪があることはわかっていても被害にあってしまいます。交通事故も同じです。自分は大丈夫とか、ほんの少しだからといった気持ちが大事故につながっています。何事も自分は大丈夫ではなく、注意の意識を決して忘れないで下さい」
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|