共栄書房から「山鳥の魔力」を出版した 今井 雄一郎さん 南足柄市在住 53歳
命と向き合う、日々葛藤
○…百人一首にも登場する長い尾が特徴のキジ科の「山鳥」。狩猟を通して、一目惚れのようにその姿に魅了され、追い続けて約7年が経過する。「山鳥は珍しいから獲りたいのか」―。狩猟を通してYES・NOと自問自答し導き出した考えを写真を交えて書いた本『山鳥の魔力』を出版した。「生態系を崩さない程度に狩猟をする」。答えのひとつだ。
○…1968年小田原市で生まれる。岡山理科大を卒業後、静岡県内の中学・高校の数学の教諭に。6年務めた後教諭を退職し実家の薬種商販売業を承継。現在は、自然治癒力を高める観点から自然薬や漢方薬を中心に取り扱う「薬舗徳善堂」の店主として、体調や薬の相談、配達など身近で頼られる存在だ。取材中も来店者から薬の問い合わせに丁寧に回答。「できるだけお客様の要望に応えられるようにしたいね」と微笑む。
○…銃との出会いは学生時代、猟を趣味にするアルバイト先の社長との出会いがきっかけ。25歳で銃の所持許可を得て射撃場に通うように。そこで、クレー射撃界のトップ選手との交流をきっかけに競技の世界へ。クレー射撃競技で静岡県代表として国体に3度出場し個人4位、種目別団体4位、競技別団体総合2位に入賞経験を持つ。
○…知り合いから誘われ、8年前に狩猟免許を取得し有害鳥獣の駆除活動に参加する。鳥獣保護ではなく、適正な数にするためにも人間の介入が必要なことを学んだという。「食することに感謝の気持ちを忘れてはいけない」と強く誓う。ジャンルを問わず、本を読むのが好き。医薬品関連の著書も多数ある。「『一気に読んでしまった』と妻からの感想を聞いた時は嬉しかったですね」とほんの少しだけ顔を赤らめた。
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