利用児童の増加を受け、開成町が整備を進めていた「開成南小学校区学童保育所」がこのほど同小敷地内に完成した。検討から約3年を費やし、7月19日から運用がはじまる。
同町の学童保育所は、小学1〜4年生を対象に開成小学校区が2カ所で定員120人、開成南小学校区は校内の教室と校外の南部コミュニティセンターの2カ所とし、定員80人で運用していたが、どこも満員に近い状態が続いていた。
こうした中、同町は1995年以降から続く人口増加を背景に、今後も学童保育所の需要増が予想されることから19年に新施設の検討をスタートしていた。開成南小学校区の学童保育所を1カ所に集約し、定員数を120人に引き上げる内容で、当初は今年4月の開所を予定していたが、木材価格が高騰した影響で建設業者選定の入札が不調に終わり、完成は予定より3カ月ずれ込んだ。
新施設は木造2階建て、延べ床面積388・04平方メートル。階段やロッカーなどに木材をふんだんに使用し、屋根上には太陽光パネルを設置した。40人単位で過ごせる保育室3部屋を備え、キッチンや多機能トイレなども設けた。また、玄関脇と2階ホールにはそれぞれ手洗い場もある。総事業費は約1億3500万円。完成に伴い、南部コミュニティーセンターの学童保育は7月18日で終了する。
町担当者は子育て世代の定住に触れ、「保護者の安心材料のひとつになれば」と期待を寄せていた。7月2日には完成見学会を実施。午前10時〜正午、予約不要。
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