発足40周年を迎える南足柄市ボランティア協会の会長を務める 小瀬村 惇子(あつこ)さん 南足柄市在住 80歳
優しい声と笑顔で奉仕
○…地域のさまざまな奉仕団体からなる南足柄市ボランティア協会は、今年11月で発足40周年。市内での奉仕活動の普及などのほか、年4回、会員向け情報紙「ボラ協ニュース」を発行している。2016年に8代目の会長に就任。長年協会を継続できているのは「会員がそれぞれの活動団体を大事にし続けてくれているおかげ」と、優しい声で語る。
○…東京都生まれ。振り返れば、奉仕活動への気持ちが芽生えたのは中学生のころ。興味を引かれて地元の駅前で赤い羽根共同募金を呼び掛ける活動に参加した。「当時はボランティアをしているというより、困っている人がいたら助けるのが当たり前、という気持ちで取り組んでいました」。24歳での結婚を機に南足柄市に移り住んでからは、地域の青少年指導員や民生委員などを務め、多くの人たちの心に寄り添ってきた。現在は、目が不自由な人のために市の広報紙や議会だよりなどを音読し、声をCDに録音して提供するボランティア団体「やまびこ」の会長も務めている。
○…幼少期から歌が大好きで、ラジオから流れてくる童謡をよく歌っていた。「歌うと自分の世界に入れる。だから楽しいんです」。現在も地域の合唱団でソプラノを担当。月2回の練習に励んでいる。「もし悲しいことがあっても、歌うことで救われたりほっとしたりできる。声が出なくても歌いたい」
○…2010年ごろは20団体ほどが協会に加盟していたが、会員の高齢化などもあり、現在は7団体、会員数は個人を含め約90人。会員増強に向け、今後も協会やボランティア活動の魅力を発信し続けていくつもりだ。「時代が変わっても、互いに助け合う大切さは変わらないものですから」
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