大井町在住で(一社)日本盆栽協会小田原支部の副支部長を務める城内邦夫さん(73)がこのほど、「第97回国風盆栽展」で、連続20回目となる入選を果たした。
国内で最も格調の高い盆栽展として知られる同展。連続20回の入選は全国でも異例という。
今回は、樹高も横幅も約80cmの「寒ぐみ」を出品。城内さんによると、2006年の国風盆栽展に出して入選したことがある木で「自信作だったので」改めて出品した。今回は、光がより良く当たるように大きな葉を小さく切ったほか、より「味が出るように」梢を細かくして数を増やすなど工夫を凝らした。
迫力のある出来栄えが高く評価され、入選作として今月、東京都美術館で開催された同展にて展示された。城内さんは「会場を訪れた方々が作品を興味深そうに見てくれていました。とてもうれしいです」と喜びを語った。
盆栽歴は50年になるという城内さん。岩手県出身で「自然豊かな土地で育ち、子どものころから木が好きだった」。20代前半のころ、園芸店でたまたま見付けたサツキの美しさに惹かれ「自分でも育ててみたい」と購入したのが、盆栽を始めるきっかけだった。大井町内に工務店を立ち上げ、大工仕事を続ける傍ら、趣味として盆栽を続けてきた。「自分の思ったような樹形を作るのが面白い。国風盆栽展には、体力が続く限り出品していきたい」と意欲を示した。
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