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足柄版 公開:2023年4月15日 エリアトップへ

松田町 学童保育で英会話 ALT配置で英語を日常に

社会

公開:2023年4月15日

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ALTのロヨさん(右)とポラスさん
ALTのロヨさん(右)とポラスさん

 松田町は今年度、幼稚園や小中学校で語学教育にあたるALT(外国語指導助手)を2人から4人に増員するなど、グローバル教育の強化に取り組んでいる。学童保育にもALTが入り、英語を使ったコミュニケーション機会が広がっている。

 町は今年度、英語教育の推進を重点・拡充事業とし、ALTの増員のほか、小中学生を対象に1人につき年1回、英語検定受験料の全額補助を実施している。

 学童保育運営でも4月から、児童が自然に英会話に触れ合えるようにすることで学びの充実化を図りたいと、増員したALT2人を松田小学校内にある学童保育室に配置。町教育課によると、町では以前から夏休みなど小学校の長期休暇中に、単発的にALTを交えた学童保育が行われたことはあったが、今年度からは、日常的に生活や遊びの場を通じた英語での交流が始まっている。

英語のシャワーを

 「How are you?」。4月6日、学童保育室で子どもたちと英語でコミュニケーションを取っていたのは、母国フィリピンで日本人や中国人の小学生にオンラインで英語を教えていたロヨ・シモネット・ハニフ・アラナさん(26)と、私立小学校で教諭をしていたポラス・アイレシュ・ジョロランさん(26)。いずれも今年4月からALTとして松田町に滞在している。

 ロヨさんは「日本に来たのはこれが2度目。子どもたちが英会話を楽しんでくれているようで、うれしい」と笑顔。ポラスさんは「さまざまな年齢の児童に教えることができ、とても良い経験になっている」と語った。

 英語を教わった小学4年の女の子は「英語が分からないときは日本語で教えてくれる。将来海外に行くことがあれば、英語を話せるようになっておいた方がいいと思う」と、英語学習に関心を深めた様子だった。

 学童保育室で日常的にALTとの交流が始まった4月3日以降、利用した家庭から「子どもが帰宅後、その日話した英単語を楽しそうに親に教えてくれるようになった」などの声も聞かれている。町は今後、寄小学校内の学童保育室にもALTを入れ、より多くの児童が英語での交流を深められるようにする方針。町担当者は「社会全体でグローバル化が進んでいる中、町から活躍できる人材を多く輩出していければ。『英語のシャワー』を浴びられる環境で過ごすことで、英語力の強化だけでなく、子どもたちの可能性を広げたい」とした。

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