県政報告 上郡5町に寄り添って 県議会議員 杉本とおる
子どもたちが大きな夢を持ち健やかに成長できる足柄を、人々がお互いを尊重し思いやりのあふれる足柄を―。そんな思いを抱き、県議会議員として神奈川県政に携わらせていただき、16年が経ちました。
この間、地域の様々な課題に向き合い、その解決に向けて取り組んで参りました。治山・治水、森林整備、有害鳥獣、耕作放棄地、関係人口の創出、移住・定住促進、空き家、はこね金太郎ライン、和田河原・開成・大井線、箱根・湯河原・熱海・あしがら観光圏、障害福祉、新型コロナウイルスなど、各分野における対応は、その中のほんの一部です。
しかし、人口減少や地域経済の衰退といった全国の地方都市に共通する課題に加え、時代の要請と地域特有の事情が加わり、社会課題が多様化・複雑化しているのが現状です。中井町・大井町・松田町・山北町・開成町という5つもの町を抱える足柄上郡の県政課題は、まだまだ山積しているのです。
喫緊課題優先に
2026年の完成を目指す県立足柄上病院の再整備。「感染症医療」「災害医療」「回復期医療」「救急医療」4つの機能強化がキーコンセプトです。完成すれば、これまで以上に私たちが安心して生活できる状況が整うことになります。あとは、出来るだけ早期の供用開始に向けて進めて参ります。
当然のことですが、空き家率が高い地域ほど、少子高齢化は進行します。人口減少に歯止めをかけるためにも、その地域ならではの魅力を訴えるライフスタイル提案型の地域ブランディングなどを通し、空き家の適正管理や利活用を進めていかなければなりません。
また、感染者がやや拡大傾向にある新型コロナウイルスについても、連休明けの第9波を想定し、対策が必要です。
強固な連携で
各町が掲げる事業にも、連携して事業の推進を図ります。中井町は、秦野中井インターチェンジ(IC)・平塚アクセス道路の整備とIC周辺の区画整理事業・土地改良事業の実現。大井町は、足柄紫水大橋から国道255号線までの延伸の整備。松田町は、新松田駅周辺の整備。山北町は、スマートIC周辺の土地利用事業の推進。開成町は、駅前通り線の整備と周辺の区画整理事業が挙げられます。
地域を回り、皆さまの声を聴き、多様な意見を県政に反映させていくことが私の役割です。すぐに何かを変えることはできませんが、これまでも一つひとつ着実に歩みを進めてきました。
引き続き、その職責を果たすべく、地域の思いに寄り添い、時代の変化に敏感に、力を尽くして参ります。
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