松田町のペット避難講演会の講師を務める 今井 由江さん 開成町吉田島在住 57歳
飼い主もペットも幸せに
○…「ドッグライフカウンセラー」としてしつけ教室やドッグイベントの開催、専門学校の講師など多方面で活躍している。こうした活動のきっかけは約20年前にさかのぼる。好奇心旺盛な愛犬に振り回されけがをすることがあった。「飼い主が変われば犬も変わるはず」と一念発起。しつけを学び、愛犬とのよりよい関係性について考えるようになった。
○…箱根で火山性地震が活発化した数年前、ペットを遠方に避難させる知り合いの姿を見た。「その時は避難までに猶予があったけど、地震などの場合は、すぐに避難しなければならないことになる」。そう考えると、より知識を深めるために「ペット災害危機管理士」の資格を取得した。災害の激甚化や頻発化が著しい昨今、自治体等の講演会依頼も多く、備えの重要性を各地で伝え続けている。
○…専門学校卒業後、小田原市の事務用品やオフィス関連機器等を扱う「稲妻屋」に就職。結婚するまでの4年間営業事務などを務めた。子どもが幼稚園に通い始めた頃にパートとして当時創刊3年目の「じゃらん」のスタッフとして箱根エリアの営業担当に。子育てと並行しての仕事は夜中の2時まで及ぶこともあったが、この経験が今の自分につながっているという。独立後も年末年始以外は常に仕事。「目の前の人のためになりたい」という気持ちと行動力は強くなる一方だ。
○…保護犬だった愛犬のプロットハウンド「道助」と水辺スポーツ公園を散歩することが日々の癒しの時間になっている。「何かしなきゃと思っていても、行動できていないのがペットの災害対策だと思う」。飼い主もペットも幸せに暮らせる世の中にしたいからこそ、知識のアップデートが続く。
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