山北町シルバー人材センターの会員らが9月10日、同町中川の高齢者施設「バーデンライフ中川」を訪れ、「秋の風物詩である鈴虫の音色を楽しんでほしい」と、協力して飼育した鈴虫を贈呈した。
昨年8月頃、メンバーの1人である奥津一江さんが、10年ほど前から飼育している鈴虫の繁殖に毎年成功していることが話題になり「みんなで育ててみよう」という話になったという。今年6月には卵が産まれ孵化に成功。増えた成虫をどうしようかと考えた時、「高齢者施設へ届けたらどうか」という話が持ち上がった。
生きものであり継続した世話が欠かせないため、同センターは事前に施設を運営する社会福祉法人静友会の湯川嘉一理事長らに打診。「部屋にいながらにして外の様子を感じてもらえるならば、きっと入所者様も喜んで頂けるはず」と快い返事を得て、この日の贈呈となった。
この日は同センターの山崎正次理事長と飼育を担当した大胡田ふじ子さん、山崎みさゑさん、奥津一江さん、松浦通子さん、渡辺美佐子さんが出席。出迎えた湯川理事長、湯川謙吾統括本部長に鈴虫を手渡した。湯川理事長は「施設ではいろいろな生き物を飼育している。鈴虫も責任を持って世話をして、来年には私たちのところでも繁殖に成功できるようがんばります」と感謝を述べた。山崎理事長は「女性会員たちの心遣いがカタチになった今回の『秋の合唱隊』企画。こうした活動は私たちシルバー人材センターの活動にも元気をくれるものだと感じています」と話した。
理事長らに早速飼育方法をレクチャーしていた会員たちは「こんなに喜んで頂けて良かったです」と笑顔だった。鈴虫はバーデンライフ中川、同山北の両施設で飼育していくという。
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