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旧丹沢湖ビジセン 民間活力で再生を模索 今年度中の利用を目指す

経済

公開:2024年9月21日

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2015年から閉館となっている旧丹沢湖ビジターセンター
2015年から閉館となっている旧丹沢湖ビジターセンター

 2015年の閉館以来、10年近く使われてこなかった「旧丹沢湖ビジターセンター」(山北町玄倉515)を有効活用しようと、町は民間事業者からの利活用に関する提案募集を行っている。

 1996年に県が約2億5千万円をかけて建設した旧丹沢湖ビジターセンター。面積は6335・1平方メートル。建物の延床面積は949・9平方メートルのRC2階建て。展示室、休息室、レクチャールーム、ボランティアルーム、工作室などがあり、西丹沢への登山者の案内施設として利用されてきた。

 2011年度から13年度まで実施された「神奈川県緊急財政対策」の一環で、15年3月に閉館となり、16年3月に県から山北町に譲渡された。

 譲渡当初は、地域の観光名所の一つであるユーシン渓谷やユーシンロッジへ行く玄関口に立地することから、町は一体となった利活用を目指していた。しかし、度重なる土砂災害や岩盤崩落によって渓谷に続く県営玄倉林道は車両通行止めになることが多く、22年からは歩行者も通行禁止となり、当初の計画はとん挫していた。さらに、センターの用地は民間から貸与された土地で、地代料と建物の維持管理費が必要となることから有効な活用を探っていた。

 そうした中、ここ数年、アウトドア事業者や福祉施設などから問い合わせがあったことから、今回広く民間事業者から利活用の募集を行うことを決定。募集は9月9日から17日まで行われ、2事業者からの応募があった。今後は10月7日まで事業者から提案を受付、内容を精査し、貸付する事業者を決定する。貸付期間は原則5年(延長可)。貸付料は町と借受人が協議して決定する。町は今年度中には利活用を始めたい意向だ。

 山北町環境課は「立地的にも玄倉地域の発展の核となる施設です。民間の活力によって、多くの人に親しまれる施設に生まれ変わってほしい」と話した。

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