「第9回神奈川チェンソーアート競技大会」が12月1日(日)、山北町の大野山山頂付近の駐車場で開催される。チェンソーを使って丸太を芸術作品に仕上げる同イベント。コロナ禍で中止になっていたが、5年ぶりに行われる。
山北町は、町の大半が森林に囲まれ、林業が産業の一つになっている。しかし近年、後継者不足などにより、手入れが行き届かずに、荒れた森林が増えている。森林が健全に育ち、働きを維持していくためには、木々を間伐する必要がある。大会は、チェンソーアートを広く普及することにより地域の活性化を図るとともに、水源環境保全に対する理解促進を図ることが目的。
新型コロナの影響で2020年以降、開催は中止に。審査員のひとりで、山北町内で彫刻教室を開く蘭二朗さんによると「少し前までは、全国10会場で同様の大会が行われてきましたが、新型コロナの影響などで、3大会まで減少しています。山北の地でこうして大会が復活するのは感慨深い」と話す。
今大会は全国から9人が出場する。高さ120センチ程度、末口30センチ以上の丸太を、チェンソーを使って、3時間の制限時間内にダイナミックかつスピーディーに繊細な木彫作品にしていく。賞はチェンソーの使い方、作品の独創性、形の正確さなどにより決められるという。
見学は無料。時間は午前9時半から午後0時半まで。安全のため網越しでの見学となる。同実行委員会は「迫力ある制作過程は、エンターテイメントとして、やって楽しい、観て楽しいと競技」と紹介する。
蘭二朗さんは「虫食いの部分があったり、自然の丸太の良さを活かすのが競技者の腕の見せどころです。競技は迫力があるので、ぜひ多くの来場をお待ちしています」と話した。
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