「東駿河湾環状道〜伊豆縦貫道」 伊豆の大動脈、もうすぐ接続
湯河原の冨田町長「西から誘客 県レベルで取組みを」
国交省が工事を進めていた「東駿河湾環状道路」(長さ約16Km)が、来年3月末までに伊豆縦貫道と接続する。開通後は東名高速と伊豆をつなぐ観光の大動脈になり、山に囲まれている函南や熱海への観光振興も後押ししそうだ。国交省は渋滞解消などで15億円の経済効果を見込んでいる。 「東からの誘客を意識するのも大事だが、県レベルで西からの誘客に取り組んでほしい」。湯河原の冨田幸宏町長は19日、県会議員たちを前に要望した。東駿河湾道の一部は4年前に塚原ICまで開通。湯河原パークウェイ(有料)経由で湯河原と東名ICとの距離は縮まったものの、アクセスの良さは広く知られていない。要望は西の端の湯河原というよりも「神奈川の西の玄関口」としての意見だった。接続後は箱根〜修善寺、伊豆長岡の時間も縮まり、箱根伊豆の周遊がしやすくなる。函南や三島では年明けにかけて開通イベントの連続だ。今月17日には道路の高架部をウォーキングする「空中散歩」が1万2千人で賑わった。12月15日には環状道路でのマラソン大会(10キロコース)を予定。供用の直前も本線を使った富士山眺望ウォークと三島函南での物産展を開き、開通を盛り上げる。