先月発売のニンテンドー3DSソフト「桃太郎電鉄2017たちあがれ 日本!!」に湯河原駅が加わった。監督のさくまあきらさん(64)の居宅が町内にある縁もあり「推理小説家記念館」や「温泉旅館」「ステーキハウス」など、湯河原の名所・名店も登場する。
「7年前の願い叶えてくれた」
「桃鉄」は全国の観光地や都市を巡って不動産などの物件を買い、会社の成長を競うゲーム。1988年以降20作以上続く人気シリーズでファンの年齢層も幅広い。地図に観光地名が出るため地域振興にも一役買っている。湯河原がソフトに盛り込まれたのは携帯配信版を除けば今回が初。取材に対しさくまさんは「前から登場させたかった」「納得の行く物件を並べられた気がします」と答えた。
実在の店や献立ゲームに登場
「私はまさにファミコン世代なので驚きました」。そう話すのは湯河原町旅館協同組合青年部の佐藤光明さん(44)。佐藤さんは7年前にさくまさんが湯河原に家を建てた事を知り、公式HPにメールするなどしてアポを取った。その後仲間の高橋延幸さん(55・県議)や長尾久光さん(55)ら4人とともに西村京太郎記念館で本人に面会。その時の「次回作でぜひ湯河原も出してほしい」というリクエストを、さくまさんは覚えていたらしい。
ゲームに登場する「王様丼」を千歳川近くの飲食店で提供する板倉智成さん(38)は「桃鉄ファンの方に『出てるよ』と教えてもらった。グルメで知られるさくま先生に注目して頂いて有難い。味を落とさないように頑張る」と話した。
ゲームの醍醐味は会社を経営し、地域資源を育てる点にある。現実の湯河原に対してさくまさんからは「草津の湯畑のように、湯河原はこれ!といった建物か広場があれば盛り上がるのでは」とエールも。ちなみに湯河原駅では今年の秋完成を目指し駅前広場を整備中。湯畑とまではいかないが、新設の「手湯」から湯けむりも立ち上りそうだ。
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