箱根・湯河原・真鶴版
公開:2017年10月6日
エリアトップへ
約8年をかけて整備された湯河原駅前広場で、1日に完成式が開かれた。93年前に開業した湯河原温泉の玄関口は、湯けむりを体感できる大屋根に変わった。
整備ではロータリーのレイアウトを改善したほか、観光客のバス・タクシー待ちスペースを拡大した。
デザインを手がけたのは、新国立競技場でも知られる建築家の隈研吾さん(63)。隈さんは7年ほど前に町の景観整備などについて講演した縁があり、整備の基本計画や設計を手がけることになった。湯河原町は小学生の頃に父・東馬さんに連れられ、度々訪れた思い出の地でもある。今回の新作について「湯河原らしさである優しさ、温かさを盛り込んだデザインです。明るい駅にしたかった」。
町営温泉を使った「手湯」を試した鈴木久美子さん(29・町内在住)は「手がすべすべになりそう」と笑顔を見せていた。