神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

タウンレポート 「南箱道路」開通まで2年 林道を活用、課題もちらほら

社会

公開:2018年3月2日

  • X
  • LINE
  • hatena
「南箱道路」開通まで2年

 南足柄市矢倉沢と箱根町仙石原をつなぐ通称「南箱(なんぱこ)道路」の開通予定まであと2年となった。既存の林道(約11Km)を一部補修するなどして県道に格上げする構想で、観光振興や渋滞緩和策、災害時の代替ルートとしても位置付けられている。山間部の工事で進捗はなかなか伝わってこないが、これまで橋の補修や斜面崩落対策などが行われていたという。2月下旬に現地を歩いた。

 沢にかかる複数の橋は補修が終わり、新設したように見える。沿道には複数の新しい崩落防止フェンスも設置されていた。この日はあちこちが雪で凍結し、入口ゲートは閉鎖。チェーン未装着車の立ち往生も心配だが、箱根にとっては国道が閉ざされた場合の貴重な代替ルートになる。

バスは通れない

 車で片道約30分の道はどこも見通しが悪く、現状ではカーブミラーが不足している感が否めない。沿道の看板には地元中学生による「金太郎・ボーと見つめる・ゴミの山」の標語が。一般車両の出入りを許す一方で不法投棄をどう防ぐかも課題だ。沿道にトイレを設置する予定はないという。

 道路が開通すれば両地域への通学や通勤が大幅に短縮できる。バス路線を求める声もあるものの、道幅が約5mのため通行できるのは基本的に普通車。乗り合いタクシーのような交通計画は浮上していない。開通について仙石原の住民や議員に尋ねると、日常生活で御殿場に通う人が多いせいか関心は薄い。南足柄側の住民も「完成してみなければ」という声が多かった。

 観光振興効果も未知数だが、南足柄側には箱根ジオパークの見どころでもある矢倉岳や夕日の滝などがあり、パターン化した箱根周遊ルートに新しい選択肢が加わりそうだ。南足柄市では「道の駅」を計画中で、矢倉沢では今年初めて「地蔵堂桜まつり」が開催されるなど、観光振興への期待ムードは高まっている。

欄干などを新調した金時平橋
欄干などを新調した金時平橋
斜面の崩落防止フェンス
斜面の崩落防止フェンス
雪の路面も多い
雪の路面も多い
照明が設置される金時隧道
照明が設置される金時隧道

箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

壮観の宮入も

5月3〜5日松原神社

壮観の宮入も

5月1日

北条氏を語る

北条氏を語る

5月2日市民会館

5月1日

虫の目線になれる

虫の目線になれる

ミュージアムカフェアンドガーデン

5月1日

山男は絵筆止まらず

山男は絵筆止まらず

大平台の松元さん、7月に個展

5月1日

テーマは「肉」

夏前に美ボディを…

テーマは「肉」

5月1日

あっバニラの香り

あっとほーむデスク

  • 5月1日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 1月25日0:00更新

箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2019年5月1日号

お問い合わせ

外部リンク