18日に第二次エヴァ旋風 箱根町観光協会が仙石原文化センターで「箱根補完マップ」千部を無料配布
箱根町観光協会が2年ぶりに「箱根補完マップ」を無料配布する。仙石原に大行列ができた人気企画の第二弾で、今回は芦ノ湖を背景にした新作の人形(写真下)も発表。”ファン魂”を掴む企画に注目が集まっている。
人気アニメ「エヴァンゲリオン」では、仙石原地区が「第三新東京市」として描かれており、怪物の来襲シーンに元箱根や二子山といった風景が頻繁に登場する。町民にとっては「ご近所」が舞台のアニメだ。
箱根町観光協会ではこの設定に着目し、2年ほど前に現実の箱根とアニメの「第三〜」を重ね合わせた「箱根補完マップ」を発表。無料配布の情報はネット上で飛び交い、仙石原にはファン400人が行列を作った。ネット上ではマップに一時数千円の値がつき、今も取引されている。
今回は「ヱヴァンゲリオン新劇場版・破」とのタイアップ仕様で、2月18日(金)11時から仙石原文化センターで配布される予定。3月1日(火)以降にはオリジナルフィギュア(6500円・税別)の販売が始まり、19の宿泊施設で「箱根補完宿泊プラン」もスタート。宿泊客に箱根補完マップとポストカードをプレゼントするなど「エヴァ旋風」の受け入れ体制も充実させている。
仮想と現実の融合町長も熱い視線
エヴァとのタイアップ企画について山口昇士町長は「我々の年代では発想できなかった切り口。これを企画した若手職員を褒めてやりたい」と笑顔を見せる。 昨年秋に、山口町長は岐阜県関が原を訪れ「拡張現実」を視察したという。携帯電話のカメラ画面に映る現実の光景に合戦の様子や説明を画面上で重ねるという機能だ。箱根では昨年、民間企業が旧仙石原中グラウンドにエヴァ映像を使った拡張現実イベント(写真右)を企画したが、ネットなどで情報が瞬く間に広まり大勢のファンが殺到して急きょ中止、幻のイベントとなった。
山口町長は箱根の景観を守りながら観光情報を提供するツールとしてこの機能にも注目している。「隔世の感ですが、こうした媒体も視野に入れたいですね」。 ススキ草原に携帯画面をかざすと現実の箱根でエヴァが戦っている―そんな夢のようなマップが出る日も、遠くはないかもしれない。
|
|
|
|
|
|