南太平洋一周し、故郷の真鶴港へ おかえり 中路さん
真鶴町出身の中路康行さん(61)が15日、南太平洋一周の旅を終えて真鶴港に帰還した。所有するヨット「サザンクロス」(8・5㌧長さ12メートル)に乗り込み、1年をかけてハワイやタヒチ、ニュージーランド、バヌアツなどを訪問。今月5日に小笠原に入港、入国審査を終え、6日間をかけて故郷を目指していた。
港を見ながら生まれ育った中路さんは真鶴小・中、小田原高校を卒業、神戸商船大(現在の神戸大)に進学。現在は生駒市に住んでいる。大阪市職員時代にヨットを購入し、昨年4月に大学時代の友人・吉川恒さん(61)を誘って念願の南太平洋一周に出発した。真鶴・三浦を経て向かった先はハワイ。「外洋に出たのは初めての経験でワイヤーが切れないか、エンジンは大丈夫か常に心配だった」。洋上では何度も無風状態となり、7〜8メートルの大波に揉まれたこともあったという。船出して1ヵ月後には甲板にヒビが見つかりニュージーランドで修理のため5ヵ月停泊した。洋上の食事は毎日ご飯と缶詰、時折船に飛び込んだトビウオなどを食べていたという。中路さんは24日まで真鶴に滞在し、母港の大阪を目指し船出した。▼航海日誌…インターネットで「サザンクロス夢航海」で検索。