激戦...投票率は60.7% 14議席に18人 湯河原町議選
湯河原町議選の投開票が18日に行われた。投票数は1万3803で、投票率は4年前の63%から60・7%と下落。過去最低となった。今回は14議席(定数2減)を目指して18人が出馬し、5人の新人のうち25歳の室伏寿美夫氏と善本真人氏が当選した。今回は新人5人のうち4人が中学校移転を訴えたことが注目を集めたが、室伏氏を除く3人は及ばず。昨年の町長選に出馬し失職した中島寛氏(無所属)は議席を取り戻した。現職は手堅く票を重ね、12人中11人が当選。
前回に比べ投票総数が700票減るなか、100票ほどを上乗せした原田洋氏は「有権者から中学校の立地について問われることが多かったのは事実」と振り返る。「私が言える事は今の中学校の場所は、過去に我々議員が賛成多数で決めたという事。もし新議案が出れば、それはそれとして真剣に検討する」と語った。
最年少の室伏氏は選挙期間中ほぼ毎日駅改札に立って通勤客などに挨拶。駅伝さながらに走った距離は50キロを超えるなど、若さを際立たせた。「辻立ちで有権者の声が聞き取れた。走ることで町づくりの課題も目の当たりにした。母校・湯中移転については訴えてきた通り、子育て世代の声を伝えたい」とコメント。同じく新人の善本氏は、長谷川俊子氏(公明党)の後継。「町を元気にして欲しい、安心して老後を迎えたいという声を聞いた。新しい風を吹き込んで、停滞しているものを活性化させる」と意気込みを語った。
投票日はあいにくの雨となり、投票率は60%と落ち込んだ。当選者の中には「有権者を動かす政策が乏しい」「移住者や高齢者が増え有権者は外出しにくくなった」という声も。統計によると県内人口のうち65歳以上は20%。これに比べて湯河原町は32%で、10年で10%拡大している。10期目に入るベテランの丸山孝夫氏は「議員活動が見えるように、議会がもっと町民に期待されるようにならなければ。私も運動不足だった」と絞るように語っていた。
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