東電子会社が箱根の施設を再生 住宅300棟分 水力発電
東京電力の子会社・東京発電株式会社が、箱根町の須雲川に小水力発電所を完成させ、7日から稼働し始めた。川から毎秒約0・6トンの水を取り込み、高さ約40mの位置から鉄管を通して水車へ流している。
この発電所はもともと老舗旅館が昭和29年から昭和59年まで自家用として使っていたもの。その後、老朽化により使われなくなり町の所有となっていた。同社は国内69カ所の水力発電所(出力18万4千キロワット分)をもち、伊豆の名門旅館・落合楼村上の水力発電施設の再生も手掛けている。「箱根にも古い水力発電施設が残っている」という情報をもとに現地調査を始め、土地を取得。2月から古い設備を撤去して新しい発電機を入れるなど作業を続けていた。水を流す鉄管は再利用し、木々の間にモノレールを設置して建屋の資材を山奥に運び込んだ。
発電量は雨量にも左右されるが、年間110万キロワットアワー(一般住宅300棟分)を見込む。電力はすべて東電に売るという。
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