県西の観光周遊を増やそうと、県が15日にレンタサイクル導入の準備会を立ち上げた。湯河原町や真鶴町も検討に参加している。
国の補助金約3千万円分を活用し、レンタサイクルの拠点を4カ所ほど設置するというもので、運営は民間に任せ、各拠点での乗り捨ても可能にする。今後は2市8町の行政や観光団体などによる推進委員会に移して検討し、年度内スタートを目指す。
県西では箱根の芦ノ湖周辺にレンタサイクル拠点が点在、湯河原駅前や観光会館、小田原城でも貸し出しているが、自治体を越えた相互乗り捨てや自転車運搬はなかった。今後はこれら既存拠点も視野に、広域ネットワークを模索する。
「競技用」も呼び込む構想
国道1号線や135号線は自転車愛好家の人気コースとなっており、休日は往来も増える。大磯など湘南エリアには海岸に沿って自転車専用道が整備されているものの、下郡の幹線道では車と自転車が並走する場所がほとんど。事業には自転車通行帯などハード整備が盛り込まれておらず、拠点同士をどこまで安全に拡大できるか課題が残る。
今回の事業では「競技用」自転車層もターゲットになっている。こうした自転車は高額なこともあり安心して駐輪できない観光スポットはスルーされてしまう事も多かった。今回の事業には盗難を防ぐバイクラック設置も盛り込まれている。
自転車ユーザー銀行も熱視線
スルガ銀行では顧客開拓の一環として自転車ユーザーに着目している。同銀行ではロードバイク(自転車)の購入ローンも扱っており、
2年前の湯河原支店(宮上)の移転の際には「サイクルステーション」を新設した。100以上ある支店のなかでもステーション設備があるのは御殿場と湯河原の2支店だけ。中には工具などを備えたラウンジがあり、休憩スポットになっている。4月からは月1のペースで大観山を目指すヒルクライム大会も開いており「山から下った後の温泉が人気」(安藤正博支店長)という。
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