秦野市柳町の生花店「フローリストせきど」の飯野正永さん(30)が2月17日、「世界らん展日本大賞2012」(読売新聞社、NHKなど主催)フラワーデザイン審査部門で最優秀賞に輝いた。
初出品での受賞に、「まさか選ばれると思っていなかったので本当に驚きました」と飯野さん。生花市場に出かけていたところ、携帯電話に受賞の連絡が入ってあわてて授賞式の会場に向かったのだという。
東京で修行していた頃の先輩が一昨年受賞したことで刺激を受け、同賞への挑戦を決めた。全国から応募された約700作品のうち、デザイン画で100作品の中に選ばれた。店で準備していった作品を審査会前日に会場で仕上げた。
受賞作は「Sparkling(スパークリング)〜跳び交う蘭の力〜」。高さ1mほどの鉄枠の中に透明な糸を緻密に張り巡らせ、約20種のランを生けており、まるで宙に浮いているように見える。糸には綿毛があしらわれており、飯野さんは「春なので軽やかなイメージを出したかった」と話している。
審査員からは「見る角度によって違う美しさを楽しめる。奥ゆかしく、花の良さが引き立つ」などと講評を受けた。同店の飯野婦美子社長も「作品の繊細さが評価されたのでは」と笑顔で語った。
飯野さんはこれまでも数々のフラワーアレンジの作品展や競技会で実績を重ねてきた。「お花は人の心を魅了するもの。経験を重ねて自分の引き出しを増やしてお客様に満足していただけるようなものに反映していきたい」と今後の抱負を語った。
展示は26日(日)まで
飯野さんの作品も見られる同展は、2月18日から26日(日)まで東京ドームで開催されている。午前10時から午後5時30分(入場は午後4時30分)まで。有料。
同展は世界を代表するランの祭典。洋蘭、東洋蘭、日本の蘭など世界各地のさまざまな蘭が一堂に集められ、今回で開催22回目。
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